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「だれにも迷惑をかけない」ってホント?

                                             池田 豊



 イギリスのエセックス大学で長年教鞭をとった後、日本に帰られ、秀明大学で教授をしておられるマークス寿子さんは、バブル経済時代の子どもの育て方を「へつらい文化の教育」と呼んでおられます。子どものご機嫌取りばかり考える親が増えているというご指摘です。



  マークス寿子さんはご著書、「ひ弱な男とフワフワした女の国日本」でこう記しておられます。
 バブル経済時代の子どもの育て方、教育の仕方を、私は「へつらい文化の教育」と呼んでもいいように思う。
 子どもに真っ正面から向かって、これはいい、あれは悪いということを教えたり、しつけをしたりしないで、何をしても「いいわよ、いいわよ」「ま、いいか」といってごまかして、そのぶんお金で償ったのである。お金を与えることが“やさしさ”だと思いこんでしまったような、そういう社会現象を「へつらい文化」と呼びたい。 (P.153)

 援助交際という名の女子中高生の売春が問題になっているが、親が注意すると、子どもは自分が好きなように自分の身体を売って何が悪いんだと答えるという。そのような子どもの言い分に対して、親は返事ができないのだという。自分で好きなことをやって、だれに迷惑をかけるわけでもないのだからいいのではないかといわれると、親はそれに反論できなくて黙ってしまうらしい。
 これは、・・・親があまりにも無責任だということである。いや、相手が子どもであるだけにもっと悪い。親が子どもを育てるということは、つぎの世代を育てるという責任を持つことではないだろうか。
 自分勝手なことをやって、それでだれにも迷惑をかけるわけじゃないからいいじゃないかというのは、三十歳以上の人が言うことである。自分で好きなことをやって、その結果として、自分のマイナスになることについてもプラスになることについても、自分で責任をとるというのなら、それはそれでいい。 (P.165)

 自分の子どもが自分勝手なことをやっていたら、将来の自分の配偶者や生まれてくる子孫に大変な苦悩を背負わせるに違いないエイズをはじめとする様々な性病を含む、やっかいな病気にかかる可能性が高いのです。それなのに、子どもの主張に言い負かされ、そのようなことを誰にも迷惑をかけない行為だと言い切って良いのでしょうか。買春をする男性が喜んでいるのだから良いことをしているのだと子どもたちが言うのは本当でしょうか。このような考えは、分別のつかない幼稚な人の考えであって、人生経験をつんでいる親が「間違っている」と諭すことをしなかったならば、親の責任回避以外のなにものでもないと言ってよいでしょう。



 性病以外にも、セックスの火遊びに付随する麻薬や薬物、アルコールなどへの依存症問題があるからです。そしてその延長線上にあるのは、暴力団とのかかわりです。そのようなことまでも、親は自分の子どものことを真剣に考え、予測すべきです。何か困った問題が起ころうものなら、間違いなく社会問題としてマスコミにも取り上げられます。ですから、一人前の責任をとりえない未成年で、成長段階にある自分の子どもに対して、親が無責任であってはならないのです。子どもに言われたことに対して、言い返すことができなくて、黙って子どもの好きなようにさせるというのは、とんでもない間違いです。



 さらにそのようなやっかいな問題に加え、子ども時代に「お金がほしければ身体を売ればいい」「コンピュータの出会い系サイトを利用すればお金も得られ、男にチヤホヤされて嬉しい」というような安易な考え方を身につけてしまうことは問題ではないでしょうか。そのような短絡的で安易な考えは「だれにも迷惑をかけない」どころか、知らず、知らずにその子本人が精神的にゆがんでいくのであり、自分を大切に扱うことができなくなり、卑屈な生き方をするようになる弊害が大きいのです。そしてその悪影響は、次世代に必ずや増幅され、引き継がれていく可能性が大だからです。



聖書の言葉
わが子よ。あなたの父の訓戒に聞き従え。あなたの母の教えを捨ててはならない。 箴言1:8
あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの年老いた母をさげすんではならない。 箴言23:22



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